『最近人から指摘されて気づきましたが“(何があっても)それでも人は生きていく”ということを書きたい気持ちは、強いかもしれません』
『重力ピエロ』第3位
『陽気なギャングが地球を回す』第6位
12pのインタビュー
『じつは僕は、突飛な奇をてらう設定というのはあまり好きじゃないんですよ。しゃべる案山子なんか書いといてなんですけど(笑)、小説として現実的な話が好みで。ただ、淡淡とした日常を描くような作品は、僕が書かなくてもいいかな、とも思うんです。なので、地上からわずか何センチか浮いているような物語を書ければいいんです。』
大傑作じゃないけど、犬傑作。
『何と素敵なラストシーンでしょうか。犬的に完璧エンディング、です。僕はとても幸せな気分で劇場を後にし、翌日には妻を連れて、もう一度観にいくことになります。』
@ドッグフードAキャットフードBきゅうり
『「人はいないけれど、犬はたくさんいる」などという叙述トリックだったときに備えて、 加えて、死ぬまでに一度はドッグフードを食べてみたいと思っているのですが、機会と勇気がありません。 無人島で遭難している時であれば、やれそうですし、他の人の理解も得られそうです。』
『勢いがあって、切実な焦燥感のようなものが滲んでいるし、近頃大量に現れている、パンクロックバンドとは一味違う気がしました。このまま、十年ぐらい、同じ音楽をつづけていったら、相当、素敵なロックバンドになるんじゃないかな、という期待も感じさせてくれます。』
『たしか、たまたま読んだ解説に、熱い言葉が並んでいて、それでふらふらとレジにこの本を持っていったような気がします。読みはじめたとたんに惹きつけられて、一気に読んだのをよく覚えています。とにかく、(決して、突飛ではないのに)登場人物たちに存在感があって、読んでいるだけで幸せな気分になりました。』
主人公(ジョン・キューザック)とラッセル(ビリー・ボブ・ソーントン)がラストで分かり合う部分について、
『ほんの短いシーンなのですが、僕はこの場面を観ると、心の底から、愉快な気分になります。 きっとこの爽快感は、小説ではうまく表現できないのではないかな、ついでにそんなことも考えたりします。』
12pにわたる対談。本多さんが「波」で書評を書いた「重力ピエロ」について、
『単純に身体感覚として、内容を忘れてもいいけどこれを読んでこんな感じをうけたなあって思い出せる小説が好きなんで、じつは「重力ピエロ」は僕の書きたいタイプの小説だったんですね。』
『家族小説が好きなんです。ただ、好きなだけに、そこで描かれている家族が単に血縁だけで繋がっているだけでは寂しいのではないか、もっと別のもので繋がっている家族の姿を書いてみたい、と考えていました。』
『春の設定により、家族の葛藤も生まれましたが、僕はそこを書かなくていい。読者もそれより先の話を読みたいのだと信じています。悩みを突き抜けた人間のカッコよさを書きたかった』
『映像と小説の表現の違いをすごく意識しています。「春が二階から落ちてきた」という最初の一文を、普通だったら季節の春が落ちてきたというふうに読むと思うんです。こういう映像では表現できないイメージというのは小説の魅力の一つだと信じているんですよ。』
『本当に深刻なことは陽気に伝えるべき―タイトルにはその気持ちを込めたんですが、重いことを重く書いてもしょうがない。深刻な話でも、“伊坂幸太郎”というエンジンに乗っければ、泣ける小説とは一味違うものになる、ということを試したかったんです』
映画館でのマナーについてのエッセイ。
『ああ、腹立つ』新潮文庫に収録
『ちっともなけない感動的な話を書くことだったので、読者が読み終えたとき、喜んでいいのか悲しんでいいのか、 分からないような、でも面白かった、と感じてもらえるお話にしたかったんです』
6pのインタビュー
『小説には<謎>がつきものだと思うんです。頁をめくらせるためには、謎がどうしても必要ですよね。ただ、自分としてはいわゆる本格ミステリ風の謎を作ろうとは思っていません。むしろ、先の展開が判らないような作品を創りたいという気持ちの方が強いですね。』
『どれを読んでもこのユーモア感覚は伊坂幸太郎だな、といわれるようになりたい』
某月某日のエッセイ。永井龍男著「青梅雨」を読んで、
『「電報」という短編のラストには大笑い。「最後のオチが愛しい本」というジャンルを勝手に作って、それに認定した。井伏鱒二「ジョセフと女子大生」と、岩館真理子のマンガ「まだ八月の美術館」も同じ仲間に入る。こういうお話を読んで「それがどうかしたの」と言うような人とはあまり友達になりたくないかも。』
Bご自身にとって「小説を書く」こととは?
『ゼロから物語を作り出す喜びでしょうか。デビューするきっかけとなった新人賞をいただいた時に、奥泉光さんが「小説は何でもできるんだよ!」と目を輝かせていたのを最近よく思い出します。おかげで「何でもできるのかも……」と思い始めちゃってます。』
健康療法マニアのお父さんについて。
『未来がわかるのになぜ防げなかったのか、というのは、わかりやすいし、興味深い謎かな、という意識が最初にあったんです。未来がわかるキャラクターなら占い師でもいいんですが、カカシというのは、僕にとっては、寂しげで孤高の人みたいなイメージで、昔から結構興味があった。』
お父さんについてのエッセイ。
『今までは真っ暗な道を行っている気分でした。地図も外灯もなく、そもそも僕の持っているものと言えば、鞄に詰めた想像力だけというありさまで、不安と滑稽さのあまり、引返すべきではないかと、立ち止まっては悩んでいました。それが今回、道の先にではありますが、ライトを点けてもらえたのだと思っています。』